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雷さまのへそ伝説

昔、東明寺の境内に、ひときわ高い松の木がありました。
ある夏の午後のことでした。虎の皮のパンツをはいて、頭につのを生やしたカミナリが、あまりの暑さに耐えかねて、入道雲の上からこの松の木の根元におりて来て、そこで昼寝をきめこみました。
たまたま庭に出ていたお坊さんが、これをみつけました。お坊さんはかねてよりカミナリがなによりもきらいでした。いつもゴロゴロと鳴り始めると、蚊帳をつって布団をかぶって、おへそを取られないように腹ばいになって震えていました。
お坊さんは、木陰に身を隠してカミナリの寝相を伺っていました。けれどもカミナリは高いいびきをかいて目をさましそうにありません。お坊さんはだんだん大胆になり、とうとういたずらを思いつきました。「今日はひとつ、カミナリのへそを取ってやろう。」抜き足差し足忍び足、恐る恐る近寄って、いびきをかくたびに上下するお腹の真ん中にあつかましく陣取っている出べそを力いっぱいつかみました。驚いたのはカミナリでした。寝ぼけまなこで何が何やらわけがわからず、取るものも取りあえず、太鼓を担いで入道雲の上へかけあがりました。
お坊さんも、ふと我に帰ると、自分の掌中には、でっかいカミナリのおへそが残っていました。
それ以降、東明寺の谷間にはカミナリは絶対に落ちなくなったといわれています。
東明寺には、その時のカミナリのおへそが小さく乾燥し、石のようになったものが寺宝として保管されています。
参拝の予約を行い、雷さまのへそを見せてもらいましたが、想像していたより大きくてビックリしました。

住所 奈良県大和郡山市矢田町2230
問い合わせ先 0743-52-7320(要予約)
営業時間 拝観時間
9:00〜17:00
※但し11月〜2月は、9:00〜16:00
料金 本堂拝観料;300円(要予約)
※事前拝観予約が必要です。
備考 2013年6月1日(土)〜15日(土)は、特別開帳されており、予約無しで拝観できます。

近鉄橿原線「近鉄郡山」駅より 矢田山行きバスで「横山口」下車徒歩30分
駐車場あり 10台程度
※駐車時は安全管理上、寺務所へ声を掛けてくださいとの事です。
※山門までの道は非常に狭いので注意が必要です。



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